ブルーベリーBlueberry
成分の解説
基本情報
ブルーベリーはツツジ科に属している落葉低木果樹で、春に白・薄紅色の花を咲かせ、夏に青紫色の小さな果実を実らせます。細かく分類すると数百の品種があり、日本では百種類程が栽培されています。栽培は無農薬で行うことも可能です。生食用途の他、ジャム、ドライフルーツ等の加工食品として利用されます。
特徴
ブルーベリーには、青紫色の色素であるアントシアニンが含まれ、他にもビタミン類(ビタミンA、ビタミンC等)やミネラル類、食物繊維が豊富に含まれています。
期待される効果
視覚機能改善効果
眼の視覚とは、対象物を光の情報として捉えて信号化し、その信号を脳に伝達し、脳が信号を一瞬にして像として判断・認識することで、「ものが見える」という感覚が得られます。光の情報を信号化するのが、網膜中に存在するロドプシンという物質で、ロドプシンが分解と再合成を繰り返すことによって行われます。目を酷使するとロドプシンの再合成が遅れる場合があり、目がショボショボする、ぼやけるなどの疲れ目の症状に繋がります。アントシアニンはロドプシンの再合成を促進する働きがあるので、視覚機能を改善する効果が期待されます。
活性酸素除去効果
体内で作られた活性酸素を除去する働きは、抗酸化作用と呼ばれます。
活性酸素は、紫外線、喫煙、ストレスなどで発生し、細胞や血管など人体のいたる所にダメージを与え、生活習慣病や様々な病気、老化の原因になると言われています。ブルーベリーに含まれるアントシアニンは、抗酸化力が強いデルフィニジンやシアニジンが多く含まれているので、高い抗酸化作用が期待されます。
白内障予防効果
白内障は、目の水晶体が紫外線によって酸化することによって濁ることが要因の一つであると言われています。アントシアニンの抗酸化力が水晶体を紫外線のダメージから守ることにより、白内障の予防に繋がると期待されます。
緑内障予防効果
緑内障は、様々な要因によって眼圧が上昇し、視神経を圧迫してその働きを衰えさせる病気で、進行すると視野欠損や視力低下が起こり、失明に至る場合もあります。眼圧が正常であっても緑内障を発症する場合もあり、これは視神経が酸化によって傷つき、弱ってしまうためです。酸化の要因としては、喫煙や栄養不足などによる生活習慣の乱れや、紫外線によるものが原因となります。アントシアニンの持つ抗酸化力によって酸化を抑制することにより、緑内障を予防する効果が期待されます。