キチン・キトサンChitin and chitosan
成分の解説
基本情報
キチン・キトサンは、カニやエビなどの甲殻類に含まれる多糖類であるキチン質を脱アセチル化したものです(ちなみにキチン質を塩酸で加水分解するとグルコサミンになります)。製造方法は、甲殻類の殻からキチン質を精製し、アルカリ液で加熱処理を行うことによってキトサンに変化させます。生成物はキチン質とキトサンが両方存在するものになるため、キチン・キトサンと呼ばれています。キチンは水や酸に溶解しませんが、キトサンは水には溶解せず、胃酸などの酸には溶解します。キチン・キトサンは動物性の食物繊維でもあります。
特徴
キチン・キトサンには、腸内でコレステロールや脂肪、毒素を吸着して体の外へ排出するという働きや、抗菌作用、免疫力賦活作用、コレステロール低下作用などがあります。
その他特記事項
キチン・キトサンには、あまり知られていない効果として、骨粗しょう症を改善する働きがあります。
骨を強くするにはカルシウムを摂取することが一般的でありますが、カルシウムだけでは骨格全体を再生し、若返らせることができません。老化していくと骨格が段々と小さくなり、背骨が曲がったりもしますが、骨格を若い頃の状態に戻すには、骨格自体をカニやエビなどの甲殻類が脱皮するように、骨格を入れ替えなければならないのです。キチン・キトサンには骨格全体を新たに再生し、強化する働きがあります。
期待される効果
骨粗しょう症の改善効果
キチン・キトサンには骨格を新たに再生する働きがあるので、骨粗しょう症を改善する効果があります。
骨格の再生
キチン・キトサンには骨格全体を新たに再生し、強化する働きがあります。骨折の場合には、回復を早める効果があります。
コレステロール低下作用
キチン・キトサンには、コレステロールを原料として生成される胆汁酸を吸着し、排出する働きがあるので、胆汁酸を生成するために肝臓へコレステロールが運ばれるため、血中のコレステロールを低下させる作用があります。
肥満抑制効果
キチン・キトサンは、小腸を通る時に脂肪を吸着し、体外に排出する働きがあるので、肥満の抑制に繋がると考えられます。
免疫力を高める効果
キチンキトサンは、白血球の一種であるマクロファージの働きを活性化するので、免疫機能を高める効果があります。マクロファージは、体内に侵入した細菌やウィルスを発見すると直ちに免疫系全体に警報を発し、細菌やウィルスを捕食して消化する働きを持っています。
有害物質の吸着・排出効果
キチン・キトサンは、ダイオキシンや重金属、食品添加物など、身体に害を及ぼす様々な有害物質を吸着し、体外に排出する働きがあります。
血圧上昇抑制効果
キチンキトサンは、血圧上昇の要因の一つである塩分を吸着し、体外に排出する働きがありますので、血圧上昇抑制に効果があります。
<参考記事>
- 知っとうや2「健康を維持する必須成分」
https://ameblo.jp/calseed/entry-12147619445.html