ルテインLutein

成分の解説

基本情報

ルテインはカロテノイドの一種で、ほうれん草やブロッコリー、にんじん、かぼちゃなどの緑黄色野菜やマリーゴールドの花弁に含まれている黄色の色素であり、強い抗酸化作用を持っています。ルテインは人体中の目の中の黄斑部や水晶体、皮膚、大腸などに存在していますが、人体内では合成できず、外部から摂取する必要があります。

特徴

目はまぶたを開けている間、常に光にさらされており、光によって活性酸素が発生しやすい環境にありますが、黄斑部や水晶体に存在しているルテインの抗酸化作用によって、活性酸素を除去・抑制することにより保護しています。

その他特記事項

ルテインは、各種研究において眼病を予防するには1日当たり6mg以上を摂取するのが望ましいとされていますが、食品でこの量を摂取するには、ほうれん草の場合は4束分、にんじんの場合は10本分と大量で、現実的ではありませんので、サプリメントによる効率的な摂取が有効になります。

期待される効果

黄斑変性症の予防、改善効果

黄斑部は網膜の右側中心部に存在し、レンズの役割を持つ水晶体を通して入ってくる光を直接受ける小さな斑点の集まりで、映像を結ぶ中心的な役割を果たしています。黄斑部には光を識別する光受容体と呼ばれる細胞が何百万個も存在し、映像を識別しています。光によって発生した活性酸素によって黄斑部の細胞が酸化され、細胞が破壊されると、視野が部分的に欠けたりぼやけたりし、欠落が進行していくと失明に繋がります。これが黄斑変性症です。ルテインの摂取によって、細胞の酸化を防止することにより、黄斑変性症の予防や症状改善に働きかけます。

白内障の予防、改善効果

白内障は水晶体のたんぱく質が活性酸素によって酸化し、白く濁るためにものが見えづらくなる病気です。ルテインの摂取によって水晶体にルテインを供給し、活性酸素による酸化を防止することにより、白内障の予防や症状改善に働きかけます。