竹炭Bamboo charcoal

竹炭

成分の解説

基本情報

竹炭とは、竹を高温で炭化させたものです。燃料炭として使われる木炭と違い、竹炭は脱臭や水の浄化等、生活補助機能を目的として利用されることが多いです。微粉末化することによって食用としても利用されます。

特徴

竹炭には有害物質や悪臭物質を吸着させる作用があり、建材に含まれる有害物質のホルムアルデヒドや、自動車の排気ガス、たばこの煙などに含まれるベンゼン、尿などに含まれるアンモニアなどを吸着するので、空気の浄化や脱臭の効果が得られます。
また、水道水に入れると塩素などの有害物質や有機物、不純物を吸着・除去します。同時に、竹炭に含まれているミネラル分も水中に放出されます。
竹炭には直径30~54ナノメートル(nm)の超微細孔が多数存在していますが、竹炭1g当りの孔の表面積は、200℃で処理したものは1.7㎡ですが、800℃で処理したものは724.8㎡もあることが測定結果で分かっています。表面積が大きい程、有害物質や臭いを吸着する効果も高くなります。なお、1000℃を超える温度で炭化した場合は、微細孔が収縮してしまうため、吸着効果は下がってしまいます。
竹炭の微粉末を体内に摂取した場合の効果としては、有害物質を吸着して体外に排出する働き、便の臭いを抑える働き、腸内の悪玉菌の活動を抑える働きなどがあります。

その他特記事項

竹炭の微細孔に吸着した物質が詰まってくると吸着能力が低下してきますが、その場合は表面を火であぶることによって、詰まった物質を燃焼させると、吸着能力が復活します。水の浄化に使ったものに関しては、自然乾燥させてから火であぶります。
竹炭の微粉末を摂取する場合は、1日当り0.1~0.5g程度でも十分効果があります。
なお、孟宗竹から作られた竹炭よりも、真竹から作られた竹炭の方が、効果が高いです。

期待される効果

水道水や飲料の浄化作用

水道水を容器に汲んで竹炭を入れておくことにより、塩素などの有害物質やカビ臭の元となる有機物や不純物を吸着することで浄化され、カルキ臭もなくなります。竹炭からはカリウムやカルシウム、マグネシウム等のミネラル分も放出され、口当たりもまろやかになります。また、竹炭が放射する遠赤外線によって、水の分子集団(クラスター)が小さくなり、体内に吸収されやすくなります。
コーヒーやお茶などの飲料についても、竹炭でかき混ぜることによって味がまろやかになり、人体に悪い成分も取り除かれます。
竹炭を入れてご飯を炊くと、ふっくらとつやのあるご飯に炊きあがります。
お風呂のお湯に竹炭を入れることにより、お湯の肌触りがやわらかくなり、体も芯まで温まります。

空気の浄化・消臭作用

竹炭には有害物質や悪臭物質を吸着させる作用があり、建材に含まれる有害物質のホルムアルデヒドや、自動車の排気ガス、たばこの煙などに含まれるベンゼン、塗料、インキなどに含まれるトルエン、尿などに含まれるアンモニア、大便臭のインドール、加齢臭のノネナールなどを吸着するので、空気の浄化や脱臭の効果が得られます。

デトックス効果(竹炭粉の食用利用)

竹炭粉を摂取することにより、体内の有害物質や毒素、老廃物などを竹炭が吸着し、便と共に排出する効果があります。

腸内環境改善効果(竹炭粉の食用利用)

竹炭粉を摂取することにより、腸内の善玉菌の活動を活発にすることで腸内を弱酸性化し、悪玉菌の活動を抑制することで、腸内環境を改善する効果が期待されます。

便臭の改善効果(竹炭粉の食用利用)

竹炭は大便臭の元であるインドール等の悪臭物質を吸着する働きがあるので、便臭改善の効果が期待されます。