春ウコン(キョウオウ)Wild turmeric

春ウコンの断面

成分の解説

基本情報

春ウコンは、ショウガ科クルクマ属の多年生植物で、春に根茎から芽が出るとすぐに花を咲かせるためそう呼ばれています。生薬名では姜黄(キョウオウ)と呼ばれ、漢方では上薬(または上品(じょうほん))に位置付けられており、常用しても副作用がない万能薬とされています。古来より薬効があることが知られており、日本でも江戸時代には万能薬として重宝されましたが、明治以降の西洋医学の導入と共に忘れ去られる存在となっていきました。地下に肥大した根茎を持ち、その根茎を水洗いして皮を剥いて煮た後、十分乾燥させたものを粉末状にして利用します。根茎の断面やその粉末は黄色を呈しています。

含有成分

春ウコンは、クルクモールやカンファー、シネオールなど100種類以上の豊富な精油成分を含み、その他に色素成分であるクルクミンや、ミネラル類(カルシウム、マグネシウム、リン、鉄等)を含みます。

春ウコンと秋ウコンの違い

ショウガ科クルクマ属に分類されるウコン類は50種類以上ありますが、その中で代表的なものが秋ウコン(生薬名:鬱金〔ウコン〕、英語名:Turmeric〔ターメリック〕)で、生産量は春ウコンよりも圧倒的に多く、カレー粉などの香辛料や着色料として多く使われています。
根茎の色は春ウコンが黄色であるのに対し、秋ウコンは橙色に近い濃い黄色を呈しています。この色の違いは色素成分であるクルクミンの含有量にあり、秋ウコンの方が春ウコンよりも10倍程度多く含むため、色が濃くなっています(クルクミン含有量:春ウコン0.3%,秋ウコン3.3%)。
精油成分の含有率は秋ウコンが1~5%に対して、春ウコンは6%程度と多く、成分の種類も異なります。そのため、味は春ウコンの方が辛みや苦みが強いですが、薬効作用は春ウコンの方が遥かに高く、ガンや糖尿病などの成人病やアレルギー症状、感染症などにも顕著な効果を示します。
春ウコンは秋ウコンと比較してクルクミンの含有量が1/10程度と少なく、秋ウコン(クルクミン)の過剰摂取時に見られる健康被害の心配もありません。

摂取量の目安

  • 健康な人の場合:1日当り3g程度を3回に分けて摂取
  • 疾病を患っている場合や体調不良の場合:1日当り5~7g程度を5~6回に分けて摂取

※所要量を一度に全量摂取するのではなく、分けて飲む方が効果が高いです。
※所要量を500ml程度のペットボトルの水に溶かし、それを1日掛けて適時飲む方法も有効です。
※過剰摂取すると効果が現れなくなるので注意が必要です。

期待される効果

免疫力強化作用

免疫力は加齢やストレス、過労、過食、投薬、運動不足、ビタミン不足、有害物質など様々な要因で低下していき、低下するにつれてあらゆる疾病や感染症、アレルギー症状などが発症しやすくなっていきます。春ウコンは免疫賦活力が非常に強いので、継続的に摂取すると免疫力が格段に強化され、あらゆる疾病や感染症、アレルギー症状などの発症を抑えることができます。

ガンの治癒・抑制効果

春ウコンは、あらゆるガンの抑制・治癒に有効で、末期ガンでも有効であることが報告されています。末期ガンの場合は、1日6g前後の摂取を概ね3ヵ月続けるとガンが治まり、初期~中期のガンでは1ヵ月程度で治まっています。
しかし、快方した後に摂取を中止すると再発するケースが多く見られます。それは癌化した細胞が治癒した後も、その細胞の中にはガンの発生要因が潜伏した状態になっていますので、春ウコンの摂取を止めて免疫力が低下すると、すぐにガン細胞に戻ってしまうと考えられているためです。また、制癌剤や放射線による治療を多く受けている程、骨髄や胸腺などの免疫系が破壊されているので、春ウコンの摂取を止めると免疫力も急激に下がり、すぐにガン細胞化して再発してしまいます。従って、治癒後も継続的な摂取によって免疫機能の回復と細胞の正常化を進めていくことが必要であり、継続期間が長くなる程、再発のリスクは低下していきます。なお、春ウコンの摂取を止めてガンが再発した後に、制癌剤や放射線での治療を再開した場合は、病状が急激に悪化して死亡するケースが殆どになっていますので、制癌剤や放射線での治療は決して再開せず、春ウコンの摂取を続けることが重要になります。

糖尿病の治癒・抑制効果

春ウコンは、糖尿病の治癒に有効であることが報告されています。春ウコンの継続摂取開始から1ヵ月で快方に向かい、3ヵ月で血糖値が正常領域に落ち着き、1年でほぼ完治しています。ただし、インスリンや糖尿病薬による治療を行っている場合は、肝臓のインスリン分泌機能が退化しているため、分泌機能の回復には更に時間が掛かります。

アレルギー疾患の治癒・抑制効果

春ウコンでのアレルギー疾患の改善例としては、花粉症、アレルギー性発疹、アトピー性皮膚炎、じんましん、喘息などがあります。

ウィルス性疾患の治癒・抑制効果

春ウコンでのウィルス性疾患の改善例としては、風邪、C型肝炎、インフルエンザ、ヘルペス、帯状疱疹などがあります。

細菌性及び真菌性疾患の治癒・抑制効果

春ウコンでの細菌性疾患の改善例としては、MRSA、歯槽膿漏などがあります。真菌性疾患の改善例としては、水虫などがあります。

その他疾患・症状の治癒・抑制効果

春ウコンでの各種疾患・症状の改善例としては、高血圧、脳梗塞における失語症、便秘、シェーグレン症候群、ヘバーデン結節、老眼、緑内障、うつ病、類天疱瘡、骨粗しょう症、蓄膿症、慢性的喀痰症、関節炎、白髪化などがあります。

<参考資料>

「ガンは癌にあらず-春ウコン免疫賦活剤が制する成人病-」(松井良業・粕渕辰昭)

<参考記事>